2008/12/11

UbuntuPCとW-SIMでウィルコムつなぎ放題

今わたくしの電話回線は、ウィルコムのW-SIMを「つなぎ放題」で契約しているので、そいつを使ってPCのデータ通信をやっても料金が(あんまり)かからない。
まったくかからないわけではなく、接続料ってのが必要です。後述します。

PCでW-SIMをモデムとして使う場合、Windowsだとそれ用のソフトウェアが用意されているので容易に(シャレが効いてるよね)(以下略)

UbuntuをインストールしたノートPCでも「つなぎ放題」したい、と思ったのでいろいろ調べてみた。
結論として、ウィルコムのW-SIMジャケットである"DD"を使うことで可能でした。やり方をメモっておきます。

0) 環境はUbuntu8.10+WILLCOM DD(WS002IN)+W-SIM(RX420IN)でござる。

1) pppconfigをインストール。
$ sudo apt-get install pppconfig
pppconfigはGUIを持たないPPP接続ソフト。GUIを持つPPP接続ソフトとしてはGNOME PPPがあるが、試してみたけどうまく動きませんでした。

2) W-SIMを装着したDDをPCのUSBポートに装着。dmesgで認識されてることを確認。
$ dmesg | grep ttyUSB*
ってやると、
[51841.069449] usb 4-3: pl2303 converter now attached to ttyUSB0
とかって出るはず。この場合、最後の"ttyUSB0"がDDのモデムのポート番号的なやつ。pppconfigで設定するときに必要なので覚えておく。

3) で、pppconfigで接続設定する。
$ sudo pppconfig

<設定内容>
Provider Name: prin
Nameservers: Dynamic
Authentication method: PAP
Username: prin
Password: prin
Speed: 115200
Pulse or Tone: Tone
Phone Number: 0570570611##64(契約によってダイヤル先が違うので調べておく→PRIN/サービス案内
Modem Config Method: Auto
Select Modem Port: Manual, /dev/ttyUSB0(←さっきdmesgで調べたやつを手入力)

FinishしてQuit。

4) 上記で設定したProvider Nameで接続。
$ pon prin

※自分の場合、ここで「そのコマンド("pon"ね)を使えるのは"dip"に属するユーザーさんだけです」てなエラーが出たので、自分をそのグループに加えた。
$ sudo adduser (あなたのユーザ名) dip
このあとPCを再起動したら、コマンド"pon"が使えるようになった。

5) 接続を切断するには
$ poff
でオッケー。というわけで、一度設定してしまえば、わりかし簡単にDDとW-SIMでどこでもインターネットできる。

・接続料について
「つなぎ放題」で契約している場合、PCでの接続にはプロバイダ契約が必要。
家で契約しているプロバイダがAIR-EDGE接続サービスを無料で提供しているなんてこともあるので、その場合はそれを利用すれば接続料は無料。
AIR-EDGE接続サービスが有料のオプションだった場合は他のプロバイダを検討する。
IIJmio → 月額315円で定額、おそらく最安。ただし支払い方法はカードのみ。
その他、少ししか使わないのであればWILLCOMが提供しているPRINというプロバイダがある。
事前の契約が不要、料金は1分ごとに5.25円の従量課金制で、最大1,575円/月。
月に1時間以上使うならIIJmioのほうがトク、1時間未満ならPRINのほうが安い。

参考URL:
Thinkpadブログ: Ubuntu Linux8.04で"DD(WS002IN)"接続成功?
http://thinkpadblog.seesaa.net/article/98217319.html
あうっちの dmesg
http://d.hatena.ne.jp/autch/mobile?date=20080203
WILLCOM|つなぎ放題料金表
http://www.willcom-inc.com/ja/plan/data/whole/charge/index.html
PRIN/サービス案内
http://www.prin.ne.jp/service/service.html

本当はいつも持ち歩いているアドエスがそのままPCモデムになれば一番だなと思って調べてみたけどうまくいかなかった。
いちおうその時参考にしたところ:
Ubuntuでアドエスをモデムとして使う|路地裏Blog
http://64ura.blog33.fc2.com/blog-entry-22.html
アドエスをLinux(Ubuntu 7.10)のモデムにしてみた (blog@browncat.org)
http://blog.browncat.org/2007/11/linuxubuntu_710.html
上記サイトでは接続成功しているようなのでわたくしがバカなのでしょう。かなしい。
ちなみにアドエスは、PCにUSBでつないだときは認識されるが、そのあとなぜか、外してないのに外したことになってしまうのだ。dmesgするとunpluggedとかなんとかってなる。おまえはMTVか。

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